ブログ 学資保険って加入するべき・・・!? 増田和泰 2021年3月27日 / 2021年5月29日 皆様、こんにちは。ファイナンシャルプランナー(FP)の増田です。 今回は今まで面談をした中で一番ご相談件数が多かった『 学資保険 』についてお伝えしたいと思います。 保険業界に11年ほど携わらせて頂いておりますが、本日はその中で学資保険について 加入した方が良いのか? 加入しない方が良いか? ここについてお金を増やすという視点から お伝えしていこうと思います。 学資保険について まず、入るべきかどうかですが結論から言いますと私個人的には入っていません。 ※実は子供が3歳の時に途中で学資保険を解約し、別の方法に変更しました。 その訳は、、、 学資保険には保障という機能が付いているため、契約者に万が一(死亡)があった場合、その後の保険料の支払いがなくなり契約時に決められた満期時(18歳など)に満期保険金として支払いがあるため全く意味がないということではありません。※ここでは、あくまでもお金を増やすという視点からです。私自身も万が一のための保障は備えています。ただ、学資保険ではないということです。 ではなぜ、加入していないのかと言うと、大きく分けて2つポイントがあります。 ポイント① インフレ・・・!? お子様の将来に向けてお金を作っていくために学資保険に入られると思うのですが、 本当にこの学資保険が適正かどうか? むしろこれでちゃんと将来のお金が足りるのかどうか? という部分をしっかり計算して 学資保険に入っていますか? 学資保険の仕組みは、 子供が生まれて加入し18歳になったら満期を迎え、その時に月々積み立てたお金をお子様の学費に使ったりできる仕組みです。 ただ、ここで考えていかないといけないのは、積み立てたお金に対して実はリスクがあることです。 なぜ、ただ積み立ててるだけの学資保険にリスクがあるのかと言うと、インフレというリスクがあるからです。 インフレとは何かと簡単にご説明すると物価が上昇していき、モノの値段が上がっていくということです。今まで日本はデフレだったのでは?と、、本当に今後インフレが進むのか?というご質問を頂くのですが、実際日本は2%という指標でインフレを目指しています。この2%のインフレが現実問題で起こってくると、どういう世の中になるかというと、今100万円で買えているものが15年後には74万円分、30年後には55万円分しか買えなくなるという現状になってきます。 昔と今、同じ商品を買ったとしても実際には今以上の金額を出さないと買えなくなっているのです。実際に教育資金もインフレと少子化の影響で下記のグラフのように変化しているということを踏まえて考えないといけないのです。下記のグラフは、公立と私立大学の年間の平均授業料の年度別推移です。 ※大学の年間平均授業料 ・私立大学・・・昭和55年→約36万円、平成元年→約57万円、平成28年→約88万円 ・公立大学・・・昭和55年→約18万円、平成元年→約33万円、平成28年→約54万円 学資保険のリスクとは? 学資保険の利回りは現状0.2%ぐらいしかないので、世の中のインフレに追いつかないということです。 学資保険で毎月1万円を18年間積み立てた場合、積立金額216万円に対して、学資保険の利回り(0.2%)だと、満期時にもらえる金額は約220万円になり、約4万円の増加にしかなりません。 ※学資保険は払込期間などにより解約返戻金は異なります。 これでは、年々増加傾向にある大学授業料には差が開いてしまいます。 ポイント② お金が足らない・・・!? 学資保険は、ほぼ貯蓄しているだけなのでリスクだと言う事です。 大学4年間の費用は公立で約250万円~300万円かかるといわれており、私立にいたっては約400万円~500万円、かかると言われています(あくまで平均値)。 そこで、月々1万円で学資保険に入ったとしても、せいぜい200万円ほどにしかならないのです。 皆さん、お子様が大学(公立・私立)へ進学したいとなった場合、 足りないお金だけ渡して後は自分で工面しろ(奨学金など)なのか、 それとも全部用意してあげて子供にプレゼントしてあげるのか どちらが良いですか? では、どうすれば良いのか? 投資や運用は怖いからとりあえず学資保険でいいんじゃないか?とよく言われますが 先程ご案内したように徐々にお金の価値が減っていき、授業料が増加傾向にある中で ただ預けるということ自体がリスクになります。 ですから、ここでやみくもに学資保険に入るのではなく 一度、投資や運用など勉強してそちらの方に目線を置く事ができたら、月々1万円を18年間かければ本来の積み立てだけなら約220万円ですが、300万円~400万円近くにするということはそんなに難しいことではないです。 だからこそ、お子様の為にどれくらい夢を叶えてあげられるのか、夢を叶えてあげたいのであればもっと大きなお金を作った方が良いのではないでしょうか? この2つのポイントを重視し、あえて目減りしていくところを回避して、 ゴールの金額が大きいのであればしっかりそこの金額に合わせてゴールを作って、 そこまでどうやってお金を作っていくのかを考えていくことです。 今、学資保険を選ぶという選択肢は非常に少なくなってきています。 お金を増やす方法としてiDeCo、NISA、変額保険など投資信託を活用した方法が多くなってきています。 ※私自身は、教育費の積立には上記の投資信託を活用しています。 当然、お金を増やすことだけでなく、途中で契約者(両親など)に万が一(死亡)があった場合の保障も備えていかなければいけません。 教育資金を準備すること、その途中で万が一があった際の保障を備えること、どちらも大切です。 ぜひ、偏らず色々な選択肢を見てお子様の教育資金を作って頂けたらと思います。 迷った際は、我々のようなアドバイザーにご相談を! (執筆者:ファイナンシャルプランナー・K-増田) 執筆者:ファイナンシャルプランナー・K-増田 基本的な「お金」の知識を身に着けることで、人生の選択肢は飛躍的に広がります。皆様の夢や希望を実現し、将来お金に困らない社会にしていくことが私の使命でありミッションです。 多くの方々とお会いできるのを楽しみにしております! 増田FPにオンライン相談を依頼する FP増田和泰 学資保険 教育資金
皆様、こんにちは。ファイナンシャルプランナー(FP)の増田です。
今回は今まで面談をした中で一番ご相談件数が多かった『 学資保険 』についてお伝えしたいと思います。
保険業界に11年ほど携わらせて頂いておりますが、本日はその中で学資保険について
加入した方が良いのか? 加入しない方が良いか?
ここについてお金を増やすという視点から お伝えしていこうと思います。
学資保険について
まず、入るべきかどうかですが結論から言いますと私個人的には入っていません。
※実は子供が3歳の時に途中で学資保険を解約し、別の方法に変更しました。
その訳は、、、
学資保険には保障という機能が付いているため、契約者に万が一(死亡)があった場合、その後の保険料の支払いがなくなり契約時に決められた満期時(18歳など)に満期保険金として支払いがあるため全く意味がないということではありません。※ここでは、あくまでもお金を増やすという視点からです。私自身も万が一のための保障は備えています。ただ、学資保険ではないということです。
ではなぜ、加入していないのかと言うと、大きく分けて2つポイントがあります。
ポイント①
インフレ・・・!?
お子様の将来に向けてお金を作っていくために学資保険に入られると思うのですが、
本当にこの学資保険が適正かどうか?
むしろこれでちゃんと将来のお金が足りるのかどうか?
という部分をしっかり計算して 学資保険に入っていますか?
学資保険の仕組みは、
子供が生まれて加入し18歳になったら満期を迎え、その時に月々積み立てたお金をお子様の学費に使ったりできる仕組みです。
ただ、ここで考えていかないといけないのは、積み立てたお金に対して実はリスクがあることです。
なぜ、ただ積み立ててるだけの学資保険にリスクがあるのかと言うと、インフレというリスクがあるからです。
インフレとは何かと簡単にご説明すると物価が上昇していき、モノの値段が上がっていくということです。今まで日本はデフレだったのでは?と、、本当に今後インフレが進むのか?というご質問を頂くのですが、実際日本は2%という指標でインフレを目指しています。この2%のインフレが現実問題で起こってくると、どういう世の中になるかというと、今100万円で買えているものが15年後には74万円分、30年後には55万円分しか買えなくなるという現状になってきます。
昔と今、同じ商品を買ったとしても実際には今以上の金額を出さないと買えなくなっているのです。実際に教育資金もインフレと少子化の影響で下記のグラフのように変化しているということを踏まえて考えないといけないのです。下記のグラフは、公立と私立大学の年間の平均授業料の年度別推移です。
※大学の年間平均授業料
・私立大学・・・昭和55年→約36万円、平成元年→約57万円、平成28年→約88万円
・公立大学・・・昭和55年→約18万円、平成元年→約33万円、平成28年→約54万円
学資保険のリスクとは?
学資保険の利回りは現状0.2%ぐらいしかないので、世の中のインフレに追いつかないということです。
学資保険で毎月1万円を18年間積み立てた場合、積立金額216万円に対して、学資保険の利回り(0.2%)だと、満期時にもらえる金額は約220万円になり、約4万円の増加にしかなりません。
※学資保険は払込期間などにより解約返戻金は異なります。
これでは、年々増加傾向にある大学授業料には差が開いてしまいます。
ポイント②
お金が足らない・・・!?
学資保険は、ほぼ貯蓄しているだけなのでリスクだと言う事です。
大学4年間の費用は公立で約250万円~300万円かかるといわれており、私立にいたっては約400万円~500万円、かかると言われています(あくまで平均値)。
そこで、月々1万円で学資保険に入ったとしても、せいぜい200万円ほどにしかならないのです。
皆さん、お子様が大学(公立・私立)へ進学したいとなった場合、
足りないお金だけ渡して後は自分で工面しろ(奨学金など)なのか、
それとも全部用意してあげて子供にプレゼントしてあげるのか
どちらが良いですか?
では、どうすれば良いのか?
投資や運用は怖いからとりあえず学資保険でいいんじゃないか?とよく言われますが
先程ご案内したように徐々にお金の価値が減っていき、授業料が増加傾向にある中で
ただ預けるということ自体がリスクになります。
ですから、ここでやみくもに学資保険に入るのではなく
一度、投資や運用など勉強してそちらの方に目線を置く事ができたら、月々1万円を18年間かければ本来の積み立てだけなら約220万円ですが、300万円~400万円近くにするということはそんなに難しいことではないです。
だからこそ、お子様の為にどれくらい夢を叶えてあげられるのか、夢を叶えてあげたいのであればもっと大きなお金を作った方が良いのではないでしょうか?
この2つのポイントを重視し、あえて目減りしていくところを回避して、
ゴールの金額が大きいのであればしっかりそこの金額に合わせてゴールを作って、
そこまでどうやってお金を作っていくのかを考えていくことです。
今、学資保険を選ぶという選択肢は非常に少なくなってきています。
お金を増やす方法としてiDeCo、NISA、変額保険など投資信託を活用した方法が多くなってきています。
※私自身は、教育費の積立には上記の投資信託を活用しています。
当然、お金を増やすことだけでなく、途中で契約者(両親など)に万が一(死亡)があった場合の保障も備えていかなければいけません。
教育資金を準備すること、その途中で万が一があった際の保障を備えること、どちらも大切です。
ぜひ、偏らず色々な選択肢を見てお子様の教育資金を作って頂けたらと思います。
迷った際は、我々のようなアドバイザーにご相談を!
(執筆者:ファイナンシャルプランナー・K-増田)
執筆者:ファイナンシャルプランナー・K-増田
基本的な「お金」の知識を身に着けることで、人生の選択肢は飛躍的に広がります。皆様の夢や希望を実現し、将来お金に困らない社会にしていくことが私の使命でありミッションです。 多くの方々とお会いできるのを楽しみにしております!
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