ブログ 投資で教育資金を作るのって、アリ?なし? 増田和泰 2021年4月15日 / 2021年5月12日 皆様、こんにちは。ファイナンシャルプランナー(FP)の増田です。 今回は、投資で教育資金を作るのはアリか?なしか? もちろんアリですが。。。(私自身も投資で教育資金を作っています。) その中で気を付けて頂きたい3つの注意点についてお伝えさせていただければと思います。 教育資金を投資で作る際の3つの注意点ですが、まず一つ一つ要点をお伝えしていきたいと思います。 ①お子さんのご年齢 まず、投資で勝つというよりも負けない方法をとっていかないといけないのです。 なぜかというと教育資金は何のために作りたいのか? それは、お子様が進学した時に『ここに行ってこい』とお金を渡せるために、教育資金を作ろうと考えていますよね。 ということは増やすという事も大事ですが、最低限このお金を確保するためには減らさないという事が大事になるわけです。 そうすると、 投資で負けない方法というのは、時間をかけるという事になります。 お子さんの教育資金を作る為には、最低でも10年~15年は見込んだ方が良いですね。 この年数をしっかりかけれるかが、ポイントになります。 ②成長する資産に投資をする 投資というと、株などの資産にお金を投じるイメージだと思います。 その株価(株の価格)の予測というのは読めるわけではなく、もちろん過去増えてきたファンドとかインデックス等いろいろありますが、あくまでも過去の実績でしかないので未来を予測している訳ではありません。 ただ、過去から成長し続けているモノもあります。 それは、世界の経済です。 上記は、世界経済のGDP推移をグラフ化したものです。青色の線である「全世界」を見ると、1995年〜2015年の20年間で、GDPは約2.1倍となっています。 つまり、1995年に世界経済に投資を行っておけば、2015年には資産が約2.1倍になっていたということです。 対して、日本はたったの1.2倍。このため、日本だけに投資を行うことはおすすめできません。 金融庁の分散投資に対する見解 投資については、例えば、株式・債券、国内・国外というように投資対象を分散させることで、リターンがより安定する効果が得られることが指摘されている。グローバルな分散投資を行うことにより、世界経済の成長の果実を得ることもできると考えられる。 (出所:平成27事務年度金融レポート) なぜ、世界経済は成長し続けるのか? 国の経済力を表す計算式は「人口×生産性」です。 世界は人口も増え続け、技術も発展し生産性も上がります。そのため、世界を1つの国と捉えて、世界中に分散投資した方が、利益を上げられる可能性が高いと推測できます。 一方、日本は技術は発展するかもしれませんが、人口は減少していきます。そのため、今後、経済力が大きく飛躍する可能性は低いと考えられます。 以上から、日本だけの投資はあまりオススメできません。 世界全体に投資する方が、運用実績を上げられると考えられます。 ③お金のコントロールができるか 子供が大学に進学した時だけでなくそれ以外で、使うタイミングを自分でコントロールできるかが大切になります。 一般的にお子さんが大学に進学した時に教育資金というのは多くかかると言われています。 そのため、大学入学に向けて教育資金を作るという事を皆さん考えていると思います。 ただ、いくら成長し続けている世界経済に投資をしたとしても、株価が大きく下落するときもあります。 そうすると今回のコロナショックのような暴落をした時に、お子さんの教育資金が必要だから解約しないといけないとなると、もしかしたら損を受け入れないといけないという状態になるかもしれません。 なぜ?このような事をお伝えしているかというと、暴落した時の正解は一つしかありません。『持て』です。待てば良いのです。 実は10年に1度株価が大きく下落するタイミングが今の世の中、来ると言われています。しかし、今まで平均で1.3年、リーマンショック時は4年待てば株価が元に戻っています。 今回のコロナに関しては半年で元の株価戻っています。 ※かの有名なリーマンショックでさえ4年で戻ったという歴史があります。 という事は最長でも4~5年待てば株価が戻るとわかってるのに子供の教育資金の為に 一番下落したタイミングで解約するとなったらいかがでしょうか? (※他に、目的の時期までにリスクをコントロールしていく方法もあります。) せっかく子供の為に教育資金を作っているのに、マイナスになるリスクを背負わないといけないので、投資だけで教育資金を作るのではなく、ある程度自分の中でコントロールできる預貯金などと併用して教育資金つくる事が大事になってきます。 まず、最も大事なことは、今ちゃんと貯金ができる体制にあるのか、もしくはいらないものを見直していくのか、それを貯金の原資にまわすというところも大事になってきます。 また、やり方次第ですがあえて大学の4年間だけ子供に奨学金を借りさせる方法もあったりします。 ただ、『子供に奨学金を借りさせたくないから学費を作っているんだよ』と言われる事が多いのですが、面白い統計もあって、奨学金を借りたお子さんの方が10年後、奨学金を借りてないお子さんと年収を比べた場合、統計を見てみると約50万円も奨学金を借りたお子さんの方が年収が高かった。 という統計もあります。 大学の4年間だけは奨学金を借りさせて、奨学金の返済は大学卒業後から始まっていくわけですから、ここから増やしたお金をあげるとか、 例えば、子供が結婚するまでは奨学金を払わせて結婚と同時に増やしたお金と結婚資金としてあげるという事もできるわけです。 ですから、目標時期になったら絶対に投資のお金を使わないといけないという、 決め事ではなくてコントロールできるお金を準備していくことも大切です。 投資で教育資金を作るのがアリかナシかの結論としては、アリですが、 ぜひ、まずご自身がどこまでのリスクに耐えられるのか、お子さんをどういう方向に進ませたいのかゴールを設定し、ベクトルがどこに向いてるのか見極めてから教育資金を作っていただけたらと思います。 投資での資産形成は長い旅です! 迷った際は、我々のようなアドバイザーにご相談を! 執筆者:ファイナンシャルプランナー・K-増田 基本的な「お金」の知識を身に着けることで、人生の選択肢は飛躍的に広がります。皆様の夢や希望を実現し、将来お金に困らない社会にしていくことが私の使命でありミッションです。 多くの方々とお会いできるのを楽しみにしております! 増田FPにオンライン相談を依頼する FP増田和泰 NISA ジュニアNISA 学資保険 投資 教育資金
皆様、こんにちは。ファイナンシャルプランナー(FP)の増田です。
今回は、投資で教育資金を作るのはアリか?なしか?
もちろんアリですが。。。(私自身も投資で教育資金を作っています。)
その中で気を付けて頂きたい3つの注意点についてお伝えさせていただければと思います。
教育資金を投資で作る際の3つの注意点ですが、まず一つ一つ要点をお伝えしていきたいと思います。
①お子さんのご年齢
まず、投資で勝つというよりも負けない方法をとっていかないといけないのです。
なぜかというと教育資金は何のために作りたいのか?
それは、お子様が進学した時に『ここに行ってこい』とお金を渡せるために、教育資金を作ろうと考えていますよね。
ということは増やすという事も大事ですが、最低限このお金を確保するためには減らさないという事が大事になるわけです。
そうすると、
投資で負けない方法というのは、時間をかけるという事になります。
お子さんの教育資金を作る為には、最低でも10年~15年は見込んだ方が良いですね。
この年数をしっかりかけれるかが、ポイントになります。
②成長する資産に投資をする
投資というと、株などの資産にお金を投じるイメージだと思います。
その株価(株の価格)の予測というのは読めるわけではなく、もちろん過去増えてきたファンドとかインデックス等いろいろありますが、あくまでも過去の実績でしかないので未来を予測している訳ではありません。
ただ、過去から成長し続けているモノもあります。
それは、世界の経済です。
上記は、世界経済のGDP推移をグラフ化したものです。青色の線である「全世界」を見ると、1995年〜2015年の20年間で、GDPは約2.1倍となっています。
つまり、1995年に世界経済に投資を行っておけば、2015年には資産が約2.1倍になっていたということです。
対して、日本はたったの1.2倍。このため、日本だけに投資を行うことはおすすめできません。
金融庁の分散投資に対する見解
投資については、例えば、株式・債券、国内・国外というように投資対象を分散させることで、リターンがより安定する効果が得られることが指摘されている。グローバルな分散投資を行うことにより、世界経済の成長の果実を得ることもできると考えられる。
(出所:平成27事務年度金融レポート)
なぜ、世界経済は成長し続けるのか?
国の経済力を表す計算式は「人口×生産性」です。
世界は人口も増え続け、技術も発展し生産性も上がります。そのため、世界を1つの国と捉えて、世界中に分散投資した方が、利益を上げられる可能性が高いと推測できます。
一方、日本は技術は発展するかもしれませんが、人口は減少していきます。そのため、今後、経済力が大きく飛躍する可能性は低いと考えられます。
以上から、日本だけの投資はあまりオススメできません。
世界全体に投資する方が、運用実績を上げられると考えられます。
③お金のコントロールができるか
子供が大学に進学した時だけでなくそれ以外で、使うタイミングを自分でコントロールできるかが大切になります。
一般的にお子さんが大学に進学した時に教育資金というのは多くかかると言われています。
そのため、大学入学に向けて教育資金を作るという事を皆さん考えていると思います。
ただ、いくら成長し続けている世界経済に投資をしたとしても、株価が大きく下落するときもあります。
そうすると今回のコロナショックのような暴落をした時に、お子さんの教育資金が必要だから解約しないといけないとなると、もしかしたら損を受け入れないといけないという状態になるかもしれません。
なぜ?このような事をお伝えしているかというと、暴落した時の正解は一つしかありません。『持て』です。待てば良いのです。
実は10年に1度株価が大きく下落するタイミングが今の世の中、来ると言われています。しかし、今まで平均で1.3年、リーマンショック時は4年待てば株価が元に戻っています。
今回のコロナに関しては半年で元の株価戻っています。
※かの有名なリーマンショックでさえ4年で戻ったという歴史があります。
という事は最長でも4~5年待てば株価が戻るとわかってるのに子供の教育資金の為に
一番下落したタイミングで解約するとなったらいかがでしょうか?
(※他に、目的の時期までにリスクをコントロールしていく方法もあります。)
せっかく子供の為に教育資金を作っているのに、マイナスになるリスクを背負わないといけないので、投資だけで教育資金を作るのではなく、ある程度自分の中でコントロールできる預貯金などと併用して教育資金つくる事が大事になってきます。
まず、最も大事なことは、今ちゃんと貯金ができる体制にあるのか、もしくはいらないものを見直していくのか、それを貯金の原資にまわすというところも大事になってきます。
また、やり方次第ですがあえて大学の4年間だけ子供に奨学金を借りさせる方法もあったりします。
ただ、『子供に奨学金を借りさせたくないから学費を作っているんだよ』と言われる事が多いのですが、面白い統計もあって、奨学金を借りたお子さんの方が10年後、奨学金を借りてないお子さんと年収を比べた場合、統計を見てみると約50万円も奨学金を借りたお子さんの方が年収が高かった。
という統計もあります。
大学の4年間だけは奨学金を借りさせて、奨学金の返済は大学卒業後から始まっていくわけですから、ここから増やしたお金をあげるとか、
例えば、子供が結婚するまでは奨学金を払わせて結婚と同時に増やしたお金と結婚資金としてあげるという事もできるわけです。
ですから、目標時期になったら絶対に投資のお金を使わないといけないという、
決め事ではなくてコントロールできるお金を準備していくことも大切です。
投資で教育資金を作るのがアリかナシかの結論としては、アリですが、
ぜひ、まずご自身がどこまでのリスクに耐えられるのか、お子さんをどういう方向に進ませたいのかゴールを設定し、ベクトルがどこに向いてるのか見極めてから教育資金を作っていただけたらと思います。
投資での資産形成は長い旅です!
迷った際は、我々のようなアドバイザーにご相談を!
執筆者:ファイナンシャルプランナー・K-増田
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