こんにちわ!
リストサザビーズの福島麦です。
本日は東京のマーケットについてお話させて頂きます。
・コロナ過における東京都不動産マーケットの実態
東京都心部では、高額帯の物件取引が著しく活発化している。
・物件件在庫:減少、成約数:上昇 → 需要は引き続き高い
・1億円前後物件は在庫に対しての成約率が4.8%上昇
・都心においても成約する専有面積が上昇傾向
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コロナ以降、大きく変わりゆく不動産マーケット。
依然として需要が大きく価格も高騰し続ける東京都中古マンションの動きをみていきます。
東京都中古マンション 在庫数と成約数
下記図は、東京都中古マンション(2019年3月~2021年3月)の在庫数と成約数の動きです。
コロナ以降、着実に減少している在庫数に比べ、昨年4~5月の緊急事態宣言時こそ落ち込んだものの、成約件数は以降急激に回復。
2021年以降に関しては、昨年以上に伸びあがり、最終的に15%上昇している。コロナ以降、東京都中古マンションは需要過多が続いており、マーケットとしては活発な状況が続いている。
東京都中古マンションマーケット 実績 -2021年3月-
下記は、東京都と都心3区における中古マンションの在庫・成約別に価格や面積をまとめたものです。
先述した通り昨年と比較し、在庫数は15%前後ダウンも、成約数は15~20%アップ。都心3区も同様だが、成約価格に関しては、約1,200万円と18%アップと大幅に上昇。
面積においても、都心3区は、成約面積が4%アップ。投資用の案件だけでなく、広さを求めた実需向け物件の成約が非常に活発である。
東京都中古マンション 価格別推移
先述の成約数と在庫数を価格別にみていきます。図1の通り、高額帯の成約件数は昨対比との差が小さい、むしろ1億円以上の物件は、前年比より10%以上も成約数が増加。都心の中でも高額物件は特にコロナの影響を受けて、実需物件の成約が活発になっている
図2の通り、在庫数に対しての成約率は上記同様、高額物件から大きく成約率が上がっている。前ページで述べた取引が活発な物件価格帯は1億円前後の物件である。
東京都中古マンション 都心3区(千代田区・中央区・港区)
最後に高額帯の物件に注目しするため、都心3区(千代田区・中央区・港区)を中心に成約物件の動きをみます。
図1は、2020年3月から1年間の都心3区における専有面積と価格の成約実績です。まず、価格は、コロナの影響を全く受けず、年間通して右肩あがりであることがわかります。昨年の3月に比べ、20%上昇。専有面積についても緊急事態宣言以降、徐々に上昇しており、投資用案件に加えて実需向け物件も活発。
成約面積は2020年平均は約59㎡と2019年と比較しから2%アップ。在庫物件の平均54.5㎡と比較すると約8%もあがっている。コロナ以降より広さを重視する人が多くなっていると想定することができます。
コロナ過における東京都不動産マーケットの実態 まとめ
東京都心部では、高額帯の物件取引が著しく活発化している。
・減少し続ける物件在庫数に対し、上昇する成約数
・特に、1億円前後の高額物件は平均4.8%成約率上昇
・価格の上昇と共に、求められる専有面積も広いものへと変化
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コロナ過でも利便性を重要視する傾向が強い日本。
結果、都心部の高額帯+広さを重視した物件が活発化。
売却検討:在庫減少の為、引き続き売り手マーケットが続く。
購入検討:検討案件があった際の購入までのスピード感が重要。
【参考】都内物件問い合わせエリア(弊社Webサイト)
3月の弊社Webサイトへの物件問い合わせ数は昨年同月と比べ約1.6倍増加した。エリアの内訳は下記のとおりである。
前述の通り、コロナ後の都心3区への問い合わせは顕著であり、かつ広めの実需物件にニーズがある。同様に城南エリアも実需物件も多いため、問い合わせが13ポイント増加。新宿/渋谷/文京は8ポイント下がっているが、投資用で検討される30-50㎡の物件問い合わせが減少した要因が大きい。サイズが大きい70-120㎡クラスの需要は他エリア同様高い。
List Sotheby’s International Realty
福島麦
72ヶ国1000のオフィスをもつサザビーズのネットワークを生かし、国内、海外の幅広い不動産を取り扱う会社です。