皆様、こんにちは。
ファイナンシャルプランナー(FP)の増田です。
今回は、老後資金について、お伝えしていきたいと思います。
まず、私自身の答えから申しますと、
『老後の生活で失敗したくないなら○○をつくれ!』です。
モデルケースで、ご説明いたします
<モデルケース>
Aさん 年収300万円/資産額5,000万円
Bさん 年収1,000万円/資産額500万円
(Aさん、Bさん共に60歳男性で投資経験無、後5年で定年)
早速ですが皆様、AさんとBさん、
老後はどちらの方が安定的に過ごせそうでしょうか?
答え、『どちらも過ごせない』です。
Aさんが良い、Bさんが良いとか、そういう訳ではないのです。
では、なぜAさんが安定的に老後を過ごせない可能性があるのか?
私自身の考えですが、
5000万円持っていようが1億円持っていようが、経済的不安から解放されなければ、老後を安定的に過ごせない可能性があるということです。
どういうことなのか?
では、まず確認しないといけないことがあります。
それは、現時点で将来いくらもらえるかの現状把握と老後の生活費がいくら必要かです。
①現時点で、将来の年金額はいくらか?
皆さんが受け取れる年金額は、どの程度でしょうか。おおよその額がわかる一覧表をご用意したので、確認してみてください。
[図表] 国民年金満額と厚生年金の合計金額 ※国民年金は78万1700円として計算
縦軸が平均年収、横軸が厚生年金加入期間(会社員・公務員だった期間)です。皆さんの
おおよその平均年収と厚生年金加入期間をたどり、交差した箇所の金額が65歳から受け取れる年金の年額(目安)となります。
例えば、平均年収500万円の方が35年間、厚生年金に加入していた場合
受け取れる年金額は年174万8500円です(国民年金の満額78万1700円を含んだ金額)。これを12で割ることで、毎月の年金額がわかります。この例の場合、おおよそ月額14万5700円となります。
※平均年収300万円だと、年金額は年135万7200円(おおよそ月額11万3000円)
平均年収700万円だと、年金額は年211万6900円(おおよそ月額17万6000円)
②老後の生活費にいくら必要か⁈
例えば、モデルケースのAさん
老後の生活資金が月々25万円の場合、
65歳定年をしたとすると人生100年時代と言われていますので、仮に95歳まで定年後30年ほど生活をするとしたら、
その場合、生活費が単純計算で、
①毎月25万円×12ヶ月(1年)=300万円 ←年間の生活費
公的年金の給付額が、
②Aさんの平均年収が300万円だとすると、年金額135万7200円
(※税金などは考慮しておりません。)
生活費の不足額を計算すると、
①ー②=300万円ー135万7200円=164万2800円 ←年間の生活費の不足額
(月々だと、13万6900円の不足です。)
不足額を老後30年間で計算すると、
164万2800円×30年間=4928万4000円 ←30年間の生活費の不足額合計
◇◇結果◇◇
不足額が約5,000万円でAさんの資産額は5,000万円なので、老後30年間の生活はできるということになります。
ただ、単純に考えれば5000万円もっている方はこの生活が送れるのですが、自分に置き換えて考えてみると毎月毎月預金の残高を減らしていかないといけない生活はいかがでしょう?
実はかなりのストレスがかかります。
Aさんが本当に経済的不安から解決できた人と言えるでしょうか?
ここで考えていきたいのが、
この5000万円の資産が減ることなく毎年3%でも収入が入る仕組み、つまり資産寿命を延ばす仕組みがあれば、いかがでしょうか?
老後のゴールというのはお金をつくることではなく、老後の生活資金を運用しながら取り崩していき、使っても減らない仕組みをつくるという事です。
上記Aさんの場合、5,000万円を65歳から生活資金として不足額月々約13万7000円を取り崩していくと、95歳で無くなります。
ただ、運用利回り3%で取り崩していくと、95歳時点で残高がまだ4,300万円あります。
しかも、95歳時点で約5,000万円を生活費として使っています。それでも、残高が4,300万円あるということです。
私も投資運用をしておりますが、年間3%くらいの利回りをだすのはそこまで難しいことではありません。
運用の仕方には短期運用や長期運用等方法は色々ありますが、株式投資などをイメージすると、短期での売買を結構イメージされるのではないかと思います。
プロでも、短期運用での売買は当てることは難しく、成果を出し続けるのは更に難しくなります。
そのような中で、私たちが短期売買をしたところで毎月毎月コンスタントに20年~30年の成績があげられるかと思いますか?
基本的に私の中には短期運用はありません。
しかし、長期運用をしていけば可能になってきます。
ぜひ、どの方法が良いか一緒に考えていきましょう。
今回は、老後生活で失敗しないためには○○をつくれという事でしたが、
○○とは・・・減らない資産をつくる。
ここが重要なポイントになってきます。
考えていただきたいのは、お金があったとしてもそれをどういう風に仕組みを作っていくかということです。
老後生活もいまや長期です!
迷った際は、我々のようなアドバイザーにご相談を!
執筆者:ファイナンシャルプランナー・K-増田
基本的な「お金」の知識を身に着けることで、人生の選択肢は飛躍的に広がります。皆様の夢や希望を実現し、将来お金に困らない社会にしていくことが私の使命でありミッションです。 多くの方々とお会いできるのを楽しみにしております!